
「うちの子、将来プログラマになりたいと言っているんですが、何から始めればいいですか?」
この質問を受けるたびに、私はまず「コードを書く前に大切なことがある」とお伝えしています。
2020年からプログラミングが小学校で必修化され、2025年度からは大学入学共通テストに「情報I(※プログラミングやデータ活用を学ぶ高校の必修科目)」が加わりました。「プログラミングを学ばせなきゃ」という保護者の焦りは年々高まっています。
でも、焦る必要はありません。
約30年のシステムエンジニア経験から断言できることがあります。プロのプログラマが共通して持っている力は、「コードの書き方」ではありません。「論理的思考」「試行錯誤を恐れない姿勢」「仕組みを理解しようとする好奇心」——この3つです。
そしてこの3つは、小学校3年生からでも、ゲームや日常の体験を通じて育てることができます。
この記事では、将来プログラマを目指す子供に「今すぐやらせたい体験とゲーム」を、現役エンジニアの視点から具体的にご紹介します。「うちの子はまだ小さいから」とお思いの方こそ、ぜひ読んでみてください。
なぜ「コードより論理的思考が先」なのか
プログラミングの本質は「コンピュータへの命令の書き方(構文)」を覚えることではありません。「どう考えれば、コンピュータが理解できる命令を組み立てられるか」という思考方法を身につけることです。
現役エンジニアの世界で「コードは書ける、でも設計ができない」という問題はよく議論されます。コードの書き方は調べればわかりますが、「どういう順序で処理すれば望みどおりの結果が得られるか」という論理の組み立ては、調べてすぐわかるものではありません。
この論理の組み立て力は、プログラミングの授業で鍛えるより、ゲームや遊びの試行錯誤の中で鍛えた方が圧倒的に根強く身につきます。子供の頃にゲームの攻略法を考えた体験は、大人になってもエンジニアの「設計思考」として残り続けます。
だから、小学生のうちは「コードを覚えさせること」より「論理的に考える体験を積ませること」の方が、長期的な投資効果が高いのです。
セクション1:小3からでも夢中になれる。厳選ゲームとツール5選
「マインクラフト以外に何かありますか?」と聞かれることがよくあります。ここでは現役エンジニアの視点から、論理的思考を育てる体験として特におすすめしたいゲームとツールを5つ紹介します。
はじめてゲームプログラミング(Nintendo Switch)
任天堂がSwitchソフトとして発売した「ナビつき!つくってわかる はじめてゲームプログラミング」は、「ノードン(Nodon)」と呼ばれるブロックを接続してゲームを作るツールです。
このソフトの素晴らしいところは、「ゲームを作ることでゲームの仕組みが分かる」という体験設計です。「ボタンを押したらキャラクターが動く」という仕組みを、自分でノードンを繋いで実現したとき、子供は「ゲームってそういう仕組みになっているのか!」と驚きます。
Scratchに近い考え方(ブロックをつなぐことで命令を作る)ですが、Switchというゲーム機でできることが「プログラミング教材」感を薄めています。「プログラミングをやりなさい」ではなく「ゲームを作ってみる?」という入口の作りやすさが、保護者にとっても使いやすいポイントです。対象年齢の目安は7歳以上。小学校低学年から十分楽しめます。
GLICODE(グリコード)
江崎グリコが提供している無料アプリ「GLICODE(グリコード)」は、ポッキーなどのお菓子を使ってプログラミングを体験するユニークな教材です。
お菓子の並べ方(縦・横・斜めなど)がキャラクターへの命令に対応しており、「順番に命令を並べると動く」「ループ(繰り返し)という概念がある」という基礎的なプログラミングの考え方を、スマートフォンのカメラを使って学べます。
完全無料で、特別な機材も不要。「プログラミング教材を買う前に一度試してみたい」という家庭の最初の一歩に最適です。小学校低学年でも楽しめます。
ロジカル真王(ボードゲーム)
「ロジカル真王」は、カードゲーム形式で論理的思考を楽しく鍛えるボードゲームです。「もし○○ならば△△」「かつ」「または」といった条件判断の考え方(プログラミングでいう「条件分岐(※もし〇〇ならこうする、という命令)」の基礎)を、ゲームを通じて自然に身につけられます。
ボードゲームのメリットは「画面なし」「家族で遊べる」「移動中でも使える」ことです。「また電子機器を使わせるの?」というご家庭にもおすすめできます。1ゲームが短時間で終わるため、小学校低〜中学年に向いています。
倉庫番(ソウコバン)
「倉庫番(ソウコバン)」は1982年に日本人が開発したパズルゲームで、世界中のプログラマが「子供のころ夢中になった」と語る名作です。荷物を決められた位置に押して移動させる——それだけのシンプルなルールですが、「先を読む力」と「手順を逆算する思考」を徹底的に鍛えます。
現在は無料のWebアプリやスマホアプリとして多数配布されています。スマホで「ソウコバン 無料」と検索するとすぐに見つかります。
プログラマの間では「倉庫番をクリアできる子供は将来エンジニア向き」という半ば冗談めいた「業界ミーム(※IT業界で語り継がれる共通の話題・文化)」が存在します。大げさに聞こえるかもしれませんが、倉庫番が求める「数手先を頭の中でシミュレーションする力」は、プログラムの設計に直結する思考です。
Scratch(スクラッチ)で「公開」まで体験する
Scratch(スクラッチ)はMITメディアラボ(米国マサチューセッツ工科大学のメディア研究機関)が開発した無料のプログラミング学習ツールです。ブロックを組み合わせてキャラクターを動かしたりゲームを作ったりできます。
多くのプログラミング教室でScratchを使いますが、クロスウェーブが特に大切にしているのは「作って終わり」ではなく「Scratchのサイトに公開する」という体験です。
自分が作ったプログラムを世界中の人が使える場所に公開する。「いいね」をもらう。コメントをもらう——この「誰かに使ってもらう」体験は、子供のモチベーションを大きく引き上げると同時に「人のことを考えてプログラムを作る視点(UX思考)」を育てます。
「作って動いた」で終わるScratchと、「公開して反応をもらう」までのScratchでは、得られる体験の深さが全く違います。
セクション2:将来「プロの共通言語」になる、一生モノの体験
プログラマの世界には「あの体験をした人なら話が通じる」という共通体験があります。エンジニア同士の会話で「倉庫番分かる?」「マリオの設計で例えると……」という言葉が通じる瞬間、一気に距離が縮まる感覚があります。
これは単なる懐かしい話ではありません。こうした体験を通じて身につけた「思考の枠組み」が、大人になっても設計の語り口として残り続けるからです。
タイピングは「道具の練習」であり「才能の解放」
タイピング(キーボード入力)の習得は、地味ですが最も費用対効果の高いプログラミング準備です。
コードを書くとき、タイピングが遅いとアイデアが追いつきません。「頭の中でひらめいたことを、手が追いかけられない」というもどかしさは、プログラミングへの意欲を確実に削ります。逆にタイピングが速い子供は「思いついたことをすぐ試せる」ため、試行錯誤の回数が多くなり、上達速度が上がります。
「寿司打(すしだ)」「e-typing」などの無料タイピング練習サイトは多数あります。1日5〜10分、ゲーム感覚で続けるだけで、半年後には大きな差になります。小学校3〜4年生のうちに始めるのがベストです。
なお、2025年度から高校で「情報I」が必修化されたことで、高校入学後にパソコンを使ったレポート作成・プログラミング課題が標準になりました。タイピングが遅いと、課題そのものへの集中力が削られます。「中学生のうちにタイピングをマスターしておく」は、将来への確実な先行投資です。
マリオの設計を「なぜ?」で分析する
スーパーマリオブラザーズをただ遊ぶのではなく、「なぜこのステージはこういう設計になっているのか」という視点で観察する習慣は、驚くほど強力なプログラマ育成になります。
「なぜ1-1では最初にクリボーが出てくるのか?」「なぜジャンプで越えられる高さの壁が多いのか?」「なぜコインは左側に並んでいることが多いのか?」——こうした問いへの答えを考えることは、「ユーザーの行動を先読みして設計する」というゲームデザインの本質に触れることです。
これはプログラミングにおける「仕様設計(どう動かすかの設計書を書くこと)」と同じ思考構造です。任天堂のゲームは特に「なぜそう設計されているか」の答えが明確で、子供でも考えやすい素材が豊富です。
ゲームを一緒にプレイしながら「なんでここにこれが置いてあると思う?」と一言聞くだけで、立派な「設計思考の訓練」になります。特別な教材は不要です。
「仕組みを調べる」癖をつけること
将来プログラマになる子供が共通して持っている習慣のひとつが「この仕組みはどうなっているんだろう」と気になったら調べる癖です。
自動ドアはなぜ開くのか。エレベーターはどうやって止まる階を決めているのか。スマホのタッチパネルはどうやって指の位置を検知しているのか——こうした「仕組みへの好奇心」を大切にする家庭環境が、将来のエンジニア気質を育てます。
「知らなくていい」より「調べてみよう」。「難しいからいいや」より「分からないけど調べてみる」——この習慣の差が、10年後には大きな差として現れます。
まとめ:保護者の役割は「成功体験の設計者」であること
プログラミング教育において、保護者が最も重要な役割は「成功体験を設計すること」だと思っています。
「難しすぎて諦めた」「作ったけど誰にも見せられなかった」「頑張ったのに意味がなかった」——こうした体験の積み重ねは、プログラミングへの意欲を確実に削ります。
反対に「自分で作ったものが動いた」「作ったゲームを友達が遊んでくれた」「検定に合格した」——こうした成功体験の積み重ねが、「プログラミングって楽しい、もっとやりたい」という感情を育てます。
保護者が直接コードを教える必要はありません。「今日何を作ったの?」と聞いてあげること、「すごいじゃない、見せて」と関心を持ってあげること、「次は何に挑戦したい?」と次の目標を一緒に考えてあげること——これだけで十分です。
クロスウェーブでは、この「成功体験を積み重ねる仕組み」をカリキュラムの中心に置いています。月謝8,800円の土日通い放題という仕組みで練習量を確保しながら、「分かった!」「動いた!」「合格した!」という体験を着実に重ねていきます。
「将来プログラマにしたいけど、何から始めればいいか分からない」「うちの子はゲームが好きだけど、その方向でいいのか不安」——どんなご相談でも、公式LINEからお気軽にどうぞ。「子供の状況を教えてください」とメッセージをいただければ、具体的なロードマップをご提案します。
まずは無料体験で、クロスウェーブの雰囲気と指導を実際に見てみてください。お子さんの目が輝く瞬間を、一緒に作りましょう。
沖縄マイクラ部プログラミングスクール「クロスウェーブ」への体験参加は無料です。ご不明な点などがございましたらお気軽にお問い合わせください。
マイクラ部への参加方法
マイクラ部への参加を希望される方はLINEアカウントへ登録を頂くか、メールにて「webcrafts098@gmail.com」までご連絡をお願いします。
沖縄マイクラ部プログラミングスクール「クロスウェーブ」では、マインクラフトカップへの参加を目指す仲間を募集しています。子供たちへのプログラミング教育として「Python」「Scratch」「MakeCode」「JavaScript」「Unity」「Godot」などを指導しています。動画編集講座(Premiere Pro・DaVinci Resolve・CapCut)やHTML/CSSでのWeb制作講座も開催中です。
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開催地域
沖縄県宜野湾市
沖縄マイクラ部プログラミングスクール「クロスウェーブ」にて開催しています。
沖縄県うるま市
FMうるまにて開催しています。
FMうるま
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