MakeCode
沖縄マイクラ部 プログラミングスクール「クロスウェーブでは」、教育版マインクラフトのコードビルダーのMakeCode機能を利用したプログラミングレッスンをおこなっています。

MakeCodeとは?
MakeCodeとは何か — 教育とプログラミングの架け
Microsoft MakeCode(マイクロソフト・メイクコード) は、Microsoftが開発・提供している教育用プログラミング環境です。ブロックベースとテキストベースのプログラミングが可能で、主に初学者や小中学生を対象に設計されています。Webブラウザで動作し、特別なインストールは不要です。主な対象デバイスは、micro:bit(マイクロビット)、Minecraft: Education Edition、Arcade(ゲーム開発) などです。
特徴
1. ビジュアルプログラミング(ブロック)とJavaScript/Pythonの併用
MakeCodeは、Scratchのようなブロック型プログラミングに加えて、JavaScriptやPythonによるテキストコーディングもサポートしています。ブロックとテキストの相互変換が可能なため、初心者が段階的にコードに親しんでいく構成がされています。
2. リアルタイムシミュレータ
例えばmicro:bit用MakeCodeでは、ブラウザ内でデバイスのシミュレーターが動作し、コードの動作確認を即座に行えます。実機が手元になくても学習が進められるのが大きな利点です。
3. 多様なプラットフォームと連携
以下のような環境に対応しています。
- micro:bit: 小型の教育用マイコンボード。センサーやLED、Bluetoothなどを備える。
- Minecraft: Education Edition: ゲーム内での自動建築やイベント制御が可能。
- MakeCode Arcade: ドット絵ゲームの開発環境。レトロスタイルの2Dゲームを簡単に制作可能。
- Adafruit Circuit Playground Express や Chibi Chip など他の電子工作デバイスも対応。
4. オープンソース
MakeCodeはGitHub(https://github.com/microsoft/MakeCode)でソースコードが公開されており、コミュニティによる拡張が可能です。拡張機能の開発や独自エディタの作成も許容されています。
教育的価値
1. 段階的学習
初心者はブロックベースで論理構造を学び、中級者はテキストベースでアルゴリズムや構文に慣れることができます。ブロックとJavaScript/Pythonの切り替えができることにより、「視覚的理解」から「記述的理解」への移行が自然に行えます。
2. STEM教育への応用
MakeCodeは、**STEM教育(Science, Technology, Engineering, Mathematics)**の実践ツールとして各国の教育機関で導入されています。たとえば、micro:bitを使ったプロジェクトでは、物理(センサー)、数学(角度や時間の計測)、論理思考(条件分岐、ループ)などが統合的に学べます。
3. 協働・創造的学習の促進
MakeCodeは、個人学習のみならず、グループワークやプロジェクトベース学習(PBL)にも適しており、**「創る」「試す」「共有する」**という一連のサイクルが可能です。作成したコードはURLで共有でき、再利用や共同編集がしやすいのも特徴です。
利用方法と導入の簡便さ
1. Webブラウザで完結
MakeCodeはインストール不要で、以下のURLにアクセスするだけで使用可能です。
- micro:bit用: https://makecode.microbit.org/
- Arcade用: https://arcade.makecode.com/
- Minecraft用: https://minecraft.makecode.com/
ChromeやEdgeなど、主要ブラウザで動作します。
2. 日本語対応
UI(ユーザーインターフェース)は完全に日本語化されており、子どもや非英語圏ユーザーにも配慮されています。
3. オフライン版も利用可能
Web環境がない場合でも、オフラインエディタをインストールして使うことが可能です。
まとめ
Microsoft MakeCodeは、初心者にもわかりやすく、拡張性・実用性にも優れる教育用プログラミング環境です。ビジュアルプログラミングとテキストプログラミングの架け橋として、幅広い年齢層とスキルレベルに対応し、STEM教育の実践やプロジェクト学習を強力に支援します。
教育者にとっても、MakeCodeは「プログラミング教育を無理なく導入できるツール」として非常に有用であり、21世紀型スキルの育成に貢献するプラットフォームといえます。
MakeCodeでプログラミングを学ぶことのメリット
MakeCodeでプログラミングを学ぶことのメリット
1. MakeCodeとは何か
Microsoft MakeCodeは、子どもや初心者向けに開発されたプログラミング学習環境です。インストール不要でWebブラウザ上ですぐに使え、教育現場でも手軽に導入可能です。主に以下のプラットフォームに対応しています:
- micro:bit(小型マイコン)
- Minecraft: Education Edition
- MakeCode Arcade(2Dゲーム開発)
MakeCodeの特長は、ブロックによる視覚的なプログラミングとJavaScript/TypeScriptによるテキストコーディングの両方に対応している点です。これにより、初心者が挫折しにくく、段階的な学びが可能となります。
2. 直感的にアルゴリズムの基本を学べる
MakeCodeでは、命令ブロックをドラッグ&ドロップで組み合わせてプログラムを作成します。これにより、次のようなアルゴリズムの基本概念を、直感的に理解できます:
- 条件分岐(もし~なら)
- ループ(繰り返し処理)
- 変数と演算
- イベント駆動型の処理(ボタンを押したとき、など)
コードの文法エラーが起こりにくいため、「どうして動かないのか分からない」という初心者によくあるストレスを避け、思考力と論理性に集中できる環境を提供します。
3. シミュレーターで即時フィードバックが得られる
MakeCodeのほとんどのエディタには、仮想シミュレーターが備わっており、作成したプログラムの挙動をすぐに確認できます。
- micro:bitなら、LEDの表示や加速度センサーの反応などをブラウザ上で確認
- MakeCode Arcadeでは、実際のゲームをその場でプレイ可能
このように、即時フィードバックによって「試す→間違える→直す」のプロセスを素早く回せるため、試行錯誤を重ねながら論理的思考力を高めることができます。
4. テキストコーディングへの自然なステップアップ
MakeCodeでは、ブロックで作成したプログラムをボタンひとつでJavaScriptやTypeScriptのコードに変換することができます。これは、視覚的に理解したプログラム構造が、テキストではどのように表現されるかを学ぶのに非常に有効です。
また、テキスト→ブロックの変換も可能なため、徐々にコードに慣れていくステップアップ学習が実現します。これにより、小中学生が自然と「本格的なプログラミング言語」へ移行できる素地を養うことができます。
5. 興味を引き出す多様な応用分野
MakeCodeが対応しているプラットフォームは、学習者の興味に応じた柔軟な教材設計を可能にします。
- micro:bitでのIoTや物理現象の可視化
- Minecraftでの自動建築やゲーム内ロジックの制御
- Arcadeでの2Dゲーム開発によるクリエイティブ表現
こうした応用により、「なぜプログラミングを学ぶのか」という動機づけが明確になり、学習の継続性と実践的な応用力が自然と身につきます。
6. 教育現場での導入が容易
MakeCodeは以下の点から、教育現場での導入に非常に適しています:
- 無料で使用可能
- インストール・ログイン不要
- Chromebookやタブレットでも利用可能
- Microsoftの教育支援との親和性
さらに、MakeCodeは教育者向けのチュートリアルやカリキュラムも充実しており、プログラミング未経験の教員でも指導に取り組みやすくなっています。
7. まとめ:MakeCodeは初心者に最適なスタート地点
MakeCodeは、単なるプログラミング入門ツールにとどまらず、論理的思考力・問題解決能力・創造性といった21世紀型スキルを育成するための総合的な学習環境です。
- 視覚的に理解しやすい
- テキストコードへの移行もスムーズ
- 興味関心を引き出しやすい
- 教育現場への導入も簡単
これらの要素を兼ね備えているため、MakeCodeは、子どもから大人まで、プログラミング教育の最初の一歩として非常に有効なツールと言えるでしょう。