
「論理的思考力を伸ばしたい」——検索欄に、よく並ぶ言葉です。
私も、似た言葉を何度も見てきました。教室に来る前からです。
けれど正直に言うと、言葉だけが先に立つと、子ども側は「また堅い話だ」と身構えます。私はその身構えをほどきたい。
論理的思考は、特別な才能の名前ではありません。日々の手の動きのなかに、すでに起きている現象だと思っています。
この記事では、私が1993年に初めてHTMLを書いて、画面に文字が浮かんだときの感覚から書きます。
いま、教育版マインクラフト(マイクラ)とMakeCode(メイクコード)の画面で、子どもたちが「動いた!」と声を上げる瞬間。
この二つが、どうつながっているのか。
肩書きより、体験の温度を優先します。
あわせて、第7回マイクラカップ全国大会でTBS賞をいただいた沖縄代表チームが、壮大なワールドの前で、どんな順番で頭を使っていたのか。
エンジニアの目で見て、正直びっくりした話も入れます。
最後に、月謝の形に込めている想いと、体験への導線を置きます。
まず結論:論理というのは、魔法の名前ではなく「順番と検証」
私が教室で子どもたちに伝えているのは、難しい定義ではありません。
やりたいことがある。材料と制約がある。だから順番を決める。小さく試す。うまくいかなければ直す。
これを大人は論理と呼びます。
子どもには、ゲームの攻略とか、レゴの説明書が読めるようになる感覚として、現れます。
マイクラのなかでは、その順番が、ブロックとか座標とか、「いつ起きるか」みたいなイベントとして、見えるようになる。
見えると、自信がつく。自信がつくと、言葉が増える。言葉が増えると、学校の授業や友だちとの約束にも、戻っていく。
私はこの戻り方を、論理的思考の育ち方だと捉えています。
1993年。モデムの音のあとに、文字が生えた
私は1993年ごろから、インターネットがまだ「これから広がる」側に立つ日々を生きてきました。
モデムの接続音が鳴る。画面が真っ白から、少しずつ意味を持ち始める。
何もないところに、自分の書いた記号が、世界として現れる。
いま思えば、あれは恐怖と興奮が混ざった体験でした。
間違えれば表示は壊れる。直せばまた戻る。
エラーは敵ではなく、会話の相手のようなものでした。
初めてHTMLを書いて、ブラウザに文字が出た瞬間のことは、今でも鮮明に覚えています。
タグを閉じ忘れると崩れる。閉じると整う。
因果が、手元にある。
あの頃のワクワクは、特別な子だけのものではありませんでした。入口が狭くて、道具が重かっただけです。
いまの子どもたちの「目が変わる瞬間」は、あの日と同じ種類の光
教室で教育版マイクラとMakeCodeに向き合う子どもたちを見ていると、私はときどき1993年の自分に戻されます。
キーボードの一つの操作で、コードの画面が開く。ブロックを並べて、再生する。マイクラ側で仕掛けが動く。
そこで子どもが「見て!」と、言葉を失いかける目をしているとき。
部屋の空気の温度が、変わります。
「ゲームが楽しい」だけでは、足りない説明になります。
自分の意図が、機械の挙動に変換された、という体験です。
私がHTMLで文字を生み出したときの体感と、根っこは同じだと思っています。見た目は違っても、脳内で起きている喜びの型は近い。
スマートフォンが当たり前になったいま、子どもたちは「画面に何かが出る」こと自体に、驚きにくい面もあります。
だからこそ、教育の現場では、驚きの質を変えたい。
単に派手なことではなく、自分の意図と結果が結びつくこと。
私はその結びつきを、論理の入り口だと考えています。
TBS賞の舞台で私が見た「逆算」の筋肉
第7回マイクラカップ全国大会で、沖縄代表チームは東京大学の会場で審査員の前に立って、特別賞としてTBS賞をいただきました。
受賞は結果であって、毎年再現できる約束ではありません。それは最初に言っておきます。
ただ、準備の過程で子どもたちが身につけた思考の筋肉は、私の目にははっきり残っています。
壮大なワールドを前に、子どもたちが最初にやったのは、いきなり建築ではありませんでした。
まず「審査員がどこを歩くか」「どこで説明が始まるか」「どこで仕掛けが動くと物語が伝わるか」を、紙でも画面でも分割して、動線を作ったんです。
いわゆる逆算です。
完成像からではなく、体験の順番から設計する。
私は現役のプロジェクトマネージャとして仕事をしていますが、その割り方は、大人の現場と同型でした。正直、うれしくなりました。
次に起きたのが、さらにエンジニア的でした。
仕掛けを全部いっぺんに作らない。小さな単位で動かして、「いま何が起きたか」を確認する。うまくいかない部分だけを直す。
ソフトウェア開発でいう分割と検証に近い。
子どもたちは専門用語を知らなくても、身体でやっていました。
壁はありました。時間が足りない。意見が割れる。MakeCodeのブロックが思った通りに繋がらない。
私が入ったのは、答えを与えるためではなく、質問の順番を整えるためでした。
「いま詰まっているのは、目的? 手段? それとも感情?」
子どもたちは、その問いに慣れると、急に早くなります。
論理は冷たい機械ではなく、迷子のときの地図だと私は伝えます。
全国の強豪が並ぶ舞台で、私が胸を痛めたのは、「子どもを称える言葉が足りない」瞬間ではなく、「子どもが自分で納得できていないまま進む」瞬間でした。
だから私は、称賛の前に確認を置きます。
「それは誰が決めた?」「根拠は?」
冷たさではなく、あとから自信が折れないための手すりだと考えています。
TBS賞という結果は、その手すりの上を渡った先にあったものです。
論理だけが人を育てるわけではない、と私は信じています
ここで誤解だけは避けたいです。
論理的思考は万能ではありません。
感受性、美意識、仲間への配慮、諦めない根性、運営側のサポート。
全部が重なって、作品は完成します。
私は論理を称える一方で、涙声の相談や、言い争いのあとの仲直りも、学びの中心にあると考えています。
だから教室では、「正しい子」を増やすより「直せる子」を増やす方向に、環境を作ります。
直せる子は、論理と仲良くなれます。
分解してから組み立てる:私が子どもに渡したい「地図の読み方」
論理的思考と聞くと、テストの算数問題のようなイメージがつきがちです。
私が大事にしているのは、もう少し手前で、世界を部品に分ける感覚です。
マイクラのワールドでいえば、建物ではなく「道」「水」「灯り」「人が立つ場所」「仕掛けが動く条件」に分ける。
MakeCodeでいえば、「いつ」「だれが」「何をしたら」「何が起きるか」を、ブロックの列として眺める。
このときに効くのが、言葉にする癖です。
私は子どもたちに「いまの一行を、お母さんにもう一度説明できる?」と、よく聞きます。
説明できないなら、まだ分解が足りないことが多いです。
説明できるようになると、自信がつく。自信がつくと、次の分解が速くなる。
これが、私のなかでの論理の筋トレのイメージです。
長く書き続けてきたことと、いまの教室が同じ線上にある理由
沖縄のITが夜明けだった頃から、技術と教育のあいだを記録してきました。
いまは大人向けの視点で、沖縄の生活とビジネスを眺める発信も続けています。
名前を挙げるより大事なのは、私が一貫して避けてきたことです。
便利な言葉で子どもを切り捨てないこと。流行りの道具を正義にしないこと。現場の一次情報を、誇張に置き換えないこと。
だから私は、教室の話をするときも、スライドの美しさより、子どもが自分の言葉で説明できるかを軸にします。
論理的思考の正体は、スコアではなく、説明可能性に近いと私は思っています。
家で試せる「小さな問い」(責めないための道具)
無理にパソコンを増やさなくても、会話の質だけ変えられます。
私が家庭で提案しやすいのは、次の三つです。
- 「いまの目的は何?」(一つに絞る)
- 「一番危ないのはどこ?」(安全と優先順位)
- 「うまくいったら、何が変わる?」(結果の想像)
正解を当てにいかないでください。
子どもが言葉に詰まったら、一緒に詰まってください。
詰まりは、論理の入口です。
月謝に込める想いと、体験への招待
通い放題にすることで、短時間の体験だけで終わらず、詰まった日に戻れる余白を作りたいと考えています。
週末にうるまと宜野湾で学ぶ子もいれば、オンラインで距離を越える子もいます。
まずは家庭の事情に合わせて、プログラミングスクール詳細を眺めていただき、MakeCodeコース詳細や沖縄マイクラ部についてもあわせてご覧ください。
教室の場所は、教室へのアクセスにまとまっています。
論理的思考が気になる保護者の方へ。
難しい本を買う前に、子どもの目が変わる瞬間を一度、現場で共有してみませんか。
私はその瞬間が、家庭の会話も変えると信じています。
論理的思考は、一夜で身につくスキルではありません。
だから私は、教室で「今日はここまで」と区切って、次に持ち越す課題を言葉に残す癖をつけています。
家庭でも同じで、完走を急がないほうが続きます。
小さな成功を積み上げるほうが、大きな挑戦のあとで折れにくい。
私は三十年以上の現場で、何度もそう学びました。
私の経歴や活動の詳細は、すずきたかまさプロフィールにまとめています。
スクールの入口は、沖縄マイクラ部 プログラミングスクール「クロスウェーブ」です。
長年の個人発信や大人向けの文章は、必要に応じて検索で辿っていただければ幸いです(本ブログのリンク方針により、本文中では本番サイト minecraft-okinawa.com 以外のURLはマークダウンリンクにしません。ご了承ください)。
マイクラカップに挑戦する活動の雰囲気は、第8回マイクラカップへの挑戦——参加メンバー募集にも書いています。
ここで約束できるのは入賞ではなく、論理と仲間と向き合う時間を積み上げる設計です。
私が月謝8,800円(税込)で通い放題という形を貫いているのは、単なる安売りではありません。沖縄の未来を担うエンジニアを一人でも多く、本気で育てたいという私なりの「覚悟」です。
今すぐ、LINEから無料体験を予約できます。「見学だけでもいいですか?」という問い合わせも大歓迎です。まずは一度、教室の雰囲気を体験しに来てください。
沖縄マイクラ部プログラミングスクール「クロスウェーブ」 代表:鈴木 孝昌 (Google/Meta本社招待・政府PM・日本ソフトウェア大賞・マイクラカップTBS賞) 沖縄県宜野湾市伊佐2-20-15 伊佐ビル2F
クロスウェーブ(沖縄マイクラ部)への参加方法
無料体験会へのご参加やコースに関するご相談は、公式LINEアカウントへご登録いただくか、メールにて「webcrafts098@gmail.com」までお気軽にご連絡ください。
沖縄マイクラ部プログラミングスクール「クロスウェーブ」では、マインクラフトカップ全国大会への挑戦・入賞を目指す仲間を募集しています。当校では、目先の楽しさだけで終わらせず、将来の選択肢を広げる本格的なプログラミング教育(Python、Scratch、MakeCode、JavaScript、Unity、Godot)をはじめ、実务に直結する動画編集講座(Premiere Pro、DaVinci Resolve、CapCut)や、HTML/CSSによるWeb制作講座まで、一貫した次世代デジタルスキルを指導しています。
マインクラフトカップ参加をご希望の方へ
大会への参加を希望される方は、チーム編成および人数把握のため、以下の専用フォームよりお申し込みをお願いいたします。※申込時はマインクラフト教育版のライセンス費用が別途発生いたします。
各教室の開講地域
沖縄県宜野湾市(宜野湾ラボ)
メイン拠点となる宜野湾ラボ(伊佐ビル2F)にて、各専門コースの対面レッスンを開講しています。国道58号線沿いでアクセスが良く、専用駐車場も完備しているため、那覇市や糸満市など遠方からの送迎もスムーズです。
沖縄県うるま市(うるま校)
コミュニティ中枢であるFMうるま特設会場にて、定期講座および地域連携のデジタルイベントを開催しています。
次世代クリエイターを育てる私たちの理念
私たちは、単にお子様にツール操作を教えるだけの習い事教室ではありません。30年のIT実務経験と官公庁品質の厳格な「情報設計」のノウハウをベースに、お子様が持つ「熱狂」を一生物の論理的思考力へと昇華させるための教育機関です。保護者の皆様も安心してお子様の学びを共有・見守っていただける、最も安全で信頼できるクリエイティブ環境を提供いたします。
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