
沖縄でプログラミングコンテストへ出す作品を作っていて、ChatGPTなどの生成AIへ相談したら失格になるのでしょうか。子どもに聞かれても、すぐには答えにくいですよね。
アイデアを考えるときに使った。エラーの意味を聞いた。タイトルの候補を出してもらった。画像を生成した。コードそのものを書いてもらった。同じ「AIを使った」でも、本人がしたことはかなり違います。
2026年度のTech Kids Grand Prixは、生成AIの利用有無だけでなく、利用したサービスと、生成AIと制作者本人の役割分担を作品提出フォームで確認する方針を公式に示しています。少なくとも、「使ったら全部だめ」「使ったことは書かなくてよい」という扱いではありません。
だからといって、AIへ全部任せた作品がそのまま本人のオリジナル作品として認められる、と約束されているわけでもありません。公式が確認しようとしているのは、作品づくりのきっかけ、本人がこだわった部分、制作過程での工夫や試行錯誤です。
ここは、禁止か許可かの一言で済ませるより、AIと子どもの仕事を分けて考える方が分かりやすいです。
2026年度の公式方針で確認できること
Tech Kids Grand Prixの応募案内には、2026年度から作品提出フォームで個別に確認する項目として、次の内容が示されています。
- 作品づくりのきっかけ
- 制作でこだわった部分
- アイデア出しや作品制作における生成AIの利用有無
- 利用した生成AIのサービス
- 生成AIと制作者本人の役割分担
審査基準は、VISION、PRODUCT、PRESENTATIONの3つです。VISIONは掲げる夢や実現したい世界観、PRODUCTはその夢を形にするアイデアと作品、PRESENTATIONは自分のビジョンや作品を社会へ発信する姿勢と説明されています。
生成AIの利用を確認する項目が増えたのは、完成した画面だけでは本人の思いや制作過程が見えにくくなったためです。AIを使ったかどうかを秘密にするのではなく、どこで使い、本人が何を判断したかを説明する必要があります。
なお、検索では「沖縄プログラミングコンテスト」と調べる方も多いです。正式な大会名は宜野湾プログラミングコンテストです。宜野湾プログラミングコンテスト2026の公式ページには、生成AIに関する細かな個別条件までは掲載されていません。Tech Kids Grand Prixの方針は重要な参考になりますが、宜野湾地区大会へ提出する作品について判断に迷う場合は、応募案内を確認したうえで主催者へ問い合わせてください。
AIに相談する前に本人の考えを一文残します
生成AIは候補をたくさん出せます。便利ですが、本人の基準がないまま提案を読み続けると、気づかないうちにAIが選んだ作品へ寄ります。
まず紙やメモへ、「誰に、どんな作品を、なぜ作りたいか」を本人の言葉で一文書きます。文章が整っていなくても構いません。
「台風の前に何を準備するか、家族で遊びながらわかるクイズを作りたい」
こうした一文があれば、AIから出てきた提案を採用するか、やめるかを本人が判断できます。提案が面白くても、最初に決めた目的と合わなければ使わない。逆に、目的をもっと伝えやすくする案なら試してみる。その選択が子どもの仕事です。
クロスウェーブでは、生成AIの使い方だけを先に教えるのではなく、まず何を作りたいのかを聞くことを大切にしています。道具が速く答えを返すほど、使う側の目的が曖昧だと、完成したものを本人が説明できなくなるからです。
アイデア出しに使うなら選んだ理由を残します
「沖縄を題材にしたゲーム案を10個出して」と聞けば、生成AIはいくつも候補を返します。そこから1つを選ぶだけでも作品は始められますが、選んだ理由がないと、本人の考えが見えません。
たとえば、AIが「観光クイズ」「エイサーのリズムゲーム」「台風の防災ゲーム」を提案したとします。本人が台風前の買い物を家族と経験していて、防災ゲームを選んだなら、その経験を制作メモへ残します。実際にない体験を後から作る必要はありません。調べて興味を持ったのなら、そう書けば大丈夫です。
AIへ追加で質問するときも、「もっとおもしろくして」だけでは、判断をAIへ預けすぎます。「小学校低学年でも遊べるように、操作を1つにした案を出して」「家族で話し合えるように、正解を1つに決めない場面を考えて」と、本人が決めた条件を伝えます。
出てきた案を全部入れる必要はありません。むしろ、使わなかった案とその理由が言えるくらいの方が、本人が選んだことが分かります。
コードのヒントを聞くなら変更前後を比べます
エラーが出たときに、生成AIへメッセージの意味や直し方の候補を聞く使い方があります。プロの開発現場でもAIを補助に使う場面はありますが、返ってきたコードが常に正しいわけではありません。
子どもの作品で使うなら、まず次の順番を守ると学びを残しやすくなります。
- 何が起きているか本人が一文で書く
- 最後に変更した場所を確認する
- AIへエラーの意味や確認する順番を聞く
- 提案を1つずつ試す
- 動いたら、どの変更が効いたか確かめる
- 本人の言葉で原因を短く記録する
「このコードを全部直して」と頼み、返ってきたものへ丸ごと置き換えると、たまたま動いても本人は理由を説明できません。次に別の不具合が出たときも、どこへ戻ればよいか分からなくなります。
Scratch(スクラッチ)やMakeCode Arcadeでは、AIが出した説明が実際のブロック名や画面と合わないこともあります。Roblox(ロブロックス)StudioのLua(ルア)でも、存在しない機能や古い書き方をもっともらしく示すことがあります。最後は必ず制作環境で動かし、公式資料とも照らしてください。
ゲームが動かないときの切り分け方は、プログラミングコンテストで学ぶデバッグの考え方にもまとめています。
文章を整えてもらうなら本人が声に出して確認します
作品紹介文の下書きをAIへ見せ、「読みやすくして」と頼むこともできます。ここで起きやすいのが、本人が普段使わない言葉へ変わってしまうことです。
小学4年生が「地域社会の持続可能性に寄与するため」と書いていて、本人がその意味を説明できなければ、文章だけが作品から離れています。「海をきれいにしたいと思ったから」と本人が話したなら、その言葉を中心に戻した方が伝わります。
AIへ整えてもらった後は、本人が声に出して読みます。意味が分からない言葉、口にしない言い回し、自分がしていない工夫が入っていたら削ります。保護者の方も、「この言葉、自分で説明できる?」と聞くくらいで十分です。
紹介文は立派さを競うものではありません。作品の内容、遊び方、工夫、作った理由が本人の言葉で伝わることが先です。小学生でも書ける作品紹介文の作り方も参考にしてください。
画像や音楽を生成した場合も確認が必要です
生成AIで作った画像や音楽を使うときは、本人とAIの役割だけでなく、利用したサービスの規約も確認します。生成したものをコンテスト作品へ組み込めるか、公開できるか、表示や申告が必要かは、サービスや利用プランによって違います。
有名キャラクターや特定の作家の作風をそのまま再現するような指示は避けた方が安全です。AIが作った画像だから必ず権利上問題がない、とも言い切れません。既存作品に似すぎていないか、本人と保護者の方で見直してください。
画像が作品の中心なら、どんな指示を出し、どの候補を選び、本人がどこを描き直したかを残します。生成した背景を使っただけで、ゲームのルールやプログラムが自動的に本人の作品になるわけではありません。見た目と中身を分けて説明できるようにします。
個人情報や秘密にしたい内容を入力しません
生成AIへ相談するときは、お子さんの氏名、学校名、住所、連絡先、顔写真、アカウント情報などを入力しないでください。作品の中に本名や通学路の詳しい情報が入っている場合も、そのまま貼り付ける前に削ります。
エラーを見てもらうだけなら、必要なコードとエラーメッセージに絞ります。画面全体のスクリーンショットには、通知、メールアドレス、友達の名前などが映ることがあります。送る前に、関係のない情報が入っていないか確認してください。
また、生成AIサービスには年齢条件や保護者同意の扱いがあります。子ども用アカウントを作る前に、利用するサービスの最新の規約を保護者の方が読んでください。学校やスクールのルールがある場合は、そちらにも従います。
紙一枚でAIとの役割分担を記録します
提出前に、長い報告書を作る必要はありません。紙一枚に、次の内容を本人と一緒に書いてみてください。
- 作品を作ろうと思ったきっかけ
- 本人が最初に決めたこと
- AIへ何を聞いたか
- どのサービスを使ったか
- AIの提案から何を採用し、何を使わなかったか
- 本人が書いた、直した、試した部分
- 最後にこだわったところ
「AIの仕事」と「本人の仕事」を左右に分けても分かりやすいです。たとえば、AIはクイズ問題の候補を出した。本人は事実を調べ、使う問題を選び、答えとヒントを書き直し、ゲームへ組み込んで動作確認した。このくらい具体的なら役割が見えます。
保護者が記録をきれいに仕上げすぎないことも大切です。子どもが話した内容をメモするのは助けになりますが、本人がしていない判断まで足さないでください。
学年より「説明できる範囲」で考えます
小学生はAIをヒント役にして、まず自分でブロックを動かす経験を厚くした方が理解しやすいでしょう。中学生や高校生になると、テキストコードのエラーを調べたり、複数の実装方法を比べたりする使い方も増えます。
ただ、年齢だけで一律に線を引くことはできません。同じ小学生でも経験は違います。見るべきなのは、本人が何をしたかを説明できるか、AIの提案をそのまま信じず確かめたか、作品を自分で変更できるかです。
AIなしで全部書いたことだけを目標にすると、道具を使って考える学びを狭めることがあります。反対に、AIで速く完成したことだけを評価すると、本人の理解が残らないことがあります。便利さを認めたうえで、判断と説明を子どもへ返す。そのバランスを作品ごとに見ます。
宜野湾プログラミングコンテストへ出す前に
宜野湾プログラミングコンテスト2026は、沖縄県宜野湾市に住む小学生、または宜野湾市のスクールに通う小学生が対象です。応募期間は2026年7月1日〜9月30日で、締切は9月30日(水)23:59。募集作品はコンピュータプログラミングで開発されたオリジナル作品で、特殊なハードウェアを必要とする作品は応募できません。テーマは自由です。
大会概要には変更の可能性があるため、提出前にはTech Kids Grand Prix 宜野湾地区大会の公式ページを確認してください。クロスウェーブの案内は沖縄・宜野湾プログラミングコンテスト2026の詳細にまとめています。
生成AIを使った部分があるなら、利用したサービス名、質問した内容、採用した提案、本人が直したところを整理しておきます。応募フォームで求められる内容を正確に書き、迷う点は主催者へ確認してください。
保護者の方は利用を隠させないでください
「AIを使ったと言うと不利になるのでは」と心配になるかもしれません。でも、使った事実を隠すと、本人が制作過程を正直に説明する機会を失います。
大人ができるのは、AIの利用を責めることでも、何でも許可することでもありません。「何を聞いた?」「どの答えを使った?」「自分で直したのはどこ?」と順番に聞き、本人の仕事を見えるようにすることです。
もし本人が中身をほとんど説明できないなら、提出を急ぐ前に、作品の一部分だけでも自分で作り直してみます。操作方法を変える、得点のルールを決める、AIが書いたコードを一行ずつ確かめる。全部を捨てなくても、理解できる範囲を増やせます。
AIは相談相手でも作品の責任は本人に残ります
生成AIを使うと、アイデアや文章やコードの候補を速く得られます。どれを選んで作品へ入れるかは、人が判断します。正しく動くか、誰かを傷つける内容になっていないかも人が確かめます。
コンテストで問われるのは、AIを使いこなしているように見せることではありません。本人が何を作りたくて、どこを工夫し、どう試して完成へ近づけたのか。その過程を作品と本人の言葉で伝えることです。
まず、AIへ聞く前の一文を残してください。次に、AIへ何を聞き、どの提案を選んだかを書きます。最後に、本人が動かして確かめ、説明できる状態にします。ここまでできれば、AIの速さに作品の主導権を渡しにくくなります。
沖縄で生成AI、Python、ゲーム制作を含む学びを相談したい方は、AI・データサイエンスコースとクロスウェーブのプログラミングコースをご覧ください。Roblox StudioでLuaを学びたい方には、Roblox(ロブロックス)コースもあります。
教室の場所や送迎経路はクロスウェーブへのアクセスで確認できます。見学だけでも大丈夫です。
この記事を書いたのは、沖縄マイクラ部・クロスウェーブ代表の鈴木孝昌です。経歴はすずきたかまさ(鈴木孝昌)プロフィールにまとめています。
今すぐ、LINEから無料体験を予約できます。「見学だけでもいいですか?」という問い合わせも大歓迎です。まずは一度、教室の雰囲気を体験しに来てください。
沖縄マイクラ部プログラミングスクール「クロスウェーブ」 代表:鈴木 孝昌 (Google/Meta本社招待・政府PM・日本ソフトウェア大賞・マイクラカップ沖縄地区最優秀賞・TBS賞) 運営母体:株式会社WEVA(沖縄AI勉強会 WEVA)|沖縄ホームページ制作工房WEBCRAFTS 沖縄県宜野湾市伊佐2-20-15 伊佐ビル2F (c) 2012-2026 WEVA. All Rights Reserved.
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沖縄マイクラ部プログラミングスクール「クロスウェーブ」では、マインクラフトカップ全国大会への挑戦・入賞を目指す仲間を募集しています。当校では、目先の楽しさだけで終わらせず、将来の選択肢を広げる本格的なプログラミング教育(Python、Scratch、MakeCode、JavaScript、Unity、Godot)をはじめ、実务に直結する動画編集講座(Premiere Pro、DaVinci Resolve、CapCut)や、HTML/CSSによるWeb制作講座まで、一貫した次世代デジタルスキルを指導しています。
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沖縄県宜野湾市(宜野湾ラボ)
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