
首里城を、マインクラフト(マイクラ)で全部建てようとすると、正直、3時間ではまったく足りません。
10月11日の沖縄マイクラ部でも、首里城を建てるチームが赤い屋根から作り始めました。遠くから見ると、ちゃんと首里城っぽく見えるんですよ。でも近づくと、門の並び順や石垣の曲がり方が合っているのか、資料と見比べないと分からない。その日は、そこまでで時間切れでした。
それで考えたのが、今回のハッカソンです。首里城の土台になるワールドは、クロスウェーブで先に作っておきます。参加する中学生・高校生には、そこに「何を足すか」を考えて、チームで作って、最後に発表してもらいます。
名前は「首里城みらいハッカソン」。副題は「マイクラで首里城の未来をつくろう」です。沖縄の中高生限定で、宜野湾で開きます。日程・参加費は、決まり次第この記事に書き足します。
首里城の正殿は、11月23日に一般公開されます
首里城公園の発表では、正殿の一般公開は2026年11月23日(月・祝)の正午からです。前の日の22日には完成式があって、公園は22日の終日と23日の午前中、閉まります。くわしくは 首里城公園のお知らせ に出ています。正殿の中の見学は事前予約制なので、行く予定のある方は公園のページを先に見ておくと安心です。
2019年10月31日の火事から7年です。沖縄に住んでいると、やっぱり特別な日ですよね。
このハッカソンは、その公開にあわせてクロスウェーブが独自に開くものです。首里城公園や、首里城正殿完成記念事業の公式イベントではありません。Minecraft の公式イベントでもなく、Mojang や Microsoft とも関係はありません。ここはまぎらわしくならないよう、最初に書いておきます。
首里城の復元の流れや、マイクラで沖縄の文化を学ぶことの意味は、首里城復興をMinecraftで未来へ残せるか に書いています。
中高生だけで、チームを組んで作ります
対象は中学1年生〜高校3年生で、定員は12名です。3〜4人のチームを3〜4つ作ります。お友だちと一緒に申し込んでもらえれば、同じチームにします。
中高生だけにしたのには理由があって、首里城って、中学生や高校生になると見え方が変わる題材なんですよね。小学生のころは「赤くて大きいお城」だったのが、中学の社会や高校の日本史を通ると、琉球王国の政治の中心だったこと、中国や日本との関わりの中で建物の形が決まっていったこと、戦争で焼けて、その跡地に大学があった時代もあったこと、が分かってきます。そのうえで、自分たちならこの首里城に何を足すか。そこまで考えられるのは中高生ならではだと思っています。
それと、学校の違う中高生が一つのワールドで何かを作る場って、沖縄だとそんなに多くないんです。初めて会った人と3時間で一つのものを作って、人の前で説明する。これはマイクラカップのチーム制作でも、毎回いちばん子どもが変わるところです。
首里城を一から建てない理由
ここ、企画を考えるときに一番迷ったところです。
クロスウェーブでは2024年7月〜11月に、首里城を題材にしたキッズプログラミング講座を全12回やりました(マイクラ×首里城 キッズプログラミング講座の記録)。12回かけても、首里城を全部作り切るのは本当に大変でした。Note でも 首里城をマインクラフトで本気で再現する という話を書いていますが、本気で再現しようとするほど、時間はいくらあっても足りなくなります。
3時間のハッカソンで「首里城を建てよう」と言ったら、たぶん全チームが石垣の途中で終わります。それはそれで楽しいんですが、「作品が残った」「人に見てもらえた」というところまでは届きません。
なので、土台のワールドには、門の位置と名前の看板、石垣の外形、正殿の外側の形と赤い屋根の骨組みまでを、講師が先に入れておきます。正殿の建築面積は636.56㎡なので、1ブロックをだいたい1メートルとすると、床だけで600ブロックあまりです。この骨組みまでは大人が作って、そこから先は中高生の仕事にします。
土台のワールドには「学習用に作ったもので、本物の寸法とは違います」という看板も立てておきます。1ブロックがだいたい1メートルなので、細かい彫刻や瓦の一枚一枚は、どうしてもブロックでは表せません。何を省いて、何を残したかを自分の言葉で説明できれば、それで十分だと思っています。
テーマは四つ、役割は自分で選べます
チームで選べるテーマは四つです。二つを組み合わせてもかまいません。
門や正殿を作り込む(建築)
守礼門の「守礼之邦」の扁額、歓会門の石獅子(シーサー)、瑞泉門の龍樋(湧き水の出口)、漏刻門(名前は水時計から)、奉神門の三つの入口。骨組みの門を一つ選んで、資料と見比べながら作り込みます。
首里城を案内する(デジタルガイド)
教育版マインクラフトには、ワールドの中で話しかけられる NPC(案内役)を置く機能があります。門の前に NPC を置いて、短い説明を話させて、ボタンで次の門へ移動できるようにします。英語の案内やクイズを足してもいいです。NPC が一回に話せるのは256文字までなので、どこで区切るかを考えるのが、意外といい練習になるんですよ。
これからの首里城を提案する(未来の首里城)
車いすやベビーカーで回れる道、火事や災害のときの避難の道順、海外から来た人への案内、首里城のことを学べる施設。首里城を訪れる人がこれから困りそうなことを考えて、城の外の「未来の提案エリア」に形にします。
ここだけは約束があって、提案には看板で「これは未来の提案です」と書いてもらいます。いまの首里城を勝手に作り変えたように見せないためです。歴史で分かっていることと、自分たちが考えたことは、ワールドの中でも発表でも分けます。
プログラムで仕掛けを作る(プログラム)
教育版マインクラフトの Code Builder で、MakeCode を使います。ブロックでも、JavaScript でも、Python でも書けます。エージェント(ワールドの中で動くロボット)に石垣を積ませる、チャットに打つと門の前へ移動する、クイズの点数を数える、避難の道を光らせる、といった仕掛けの見本を用意しています。MakeCode でエージェントに石垣を積ませる話は、マインクラフトで首里城再建!歴史を学ぶ自由研究 でも書いています。
役割は「建築」「ガイドの文」「未来の提案」「プログラム」「記録と動画」から、自分で選んでもらいます。プログラミングをやったことがない人に、無理にプログラムを書いてもらうことはしません。建築だけでも、ガイドの文だけでも、ちゃんと作品になります。逆に、MakeCode をもうやったことがある人には、見本をもとに、門の形を作る関数を書いてもらうくらいの課題も用意しています。
3時間の流れ
| 時間 | やること |
|---|---|
| 最初の10分 | あいさつ、約束ごと、チーム紹介 |
| 〜25分 | 首里城のミニ講義と、土台のワールドを守礼門から正殿まで歩く |
| 〜35分 | チームでテーマと役割を決める |
| 〜95分 | 制作タイム(60分) |
| 〜105分 | 休憩と、各チーム1分の中間共有 |
| 〜140分 | 制作タイム(35分) |
| 〜155分 | スクリーンショット3枚、30〜60秒の動画、制作記録シート |
| 〜175分 | 発表会(保護者の方も見学できます) |
| 最後の5分 | 振り返り、保存、ログアウト |
ミニ講義の歴史の話は、首里城公園の「首里城について」 と、公園が出している学習用の自由研究帳に書いてあることだけにします。
一つ、ミニ講義で必ず話そうと思っていることがあります。首里城は世界遺産ですが、世界遺産になっているのは地下に残っている遺構や正殿の基壇などの「首里城跡」で、建て直した建物そのものではありません。これ、大人でもけっこう混ざるところなんですよね。何が昔からあって、何が建て直したもので、何が自分たちの提案なのか。この三つを分けて考えるのが、今回のハッカソンの芯だと思っています。
生成AIで調べるのもOKにしています。ただ、首里城の説明を AI に聞くと、それっぽい文章がすぐ出てくる一方で、年や建物の名前が間違っていることもあります。なので、出てきた文は公園の案内と見比べて、合っていたものだけ使ってもらいます。どの文を確かめたかは、制作記録シートに書いてもらいます。
アカウントと安全のこと
保護者の方が気にされるところだと思うので、先に書いておきます。
- 当日は、クロスウェーブが用意する体験用のアカウントを使います。学校で使っている教育版マインクラフトのアカウントは、別の組織のアカウントなので、そのままでは一緒のワールドに入れません。体験用のパスワードは当日お渡しして、終わったら回収します
- パソコンは教室のものを使います。持ち物は特にありません
- ワールドの中のチャットで会話はしません。チャットはプログラムを動かすためのコマンドだけに使って、話すのは声でします
- 申込で伺うのは、ニックネーム、学年、やってみたい役割、マイクラの経験、保護者のお名前と連絡先、撮影と作品の公開についてのご希望です。学校名、住所、生年月日は伺いません
- 写真は、申込で選んでもらった範囲だけで撮ります。何も選ばれていない場合は撮りません
- 作品をクロスウェーブのブログなどに載せるのは、「載せてよい」と答えてくださった方の分だけです。すべての作品を公開するわけではありません
作品は、ちゃんと手元に残ります
ハッカソンの次の日に、保護者の方へ、チームの作品のスクリーンショット3枚と、30〜60秒の動画と、制作記録シートをお送りします。
制作記録シートには、何を作ったか、何を調べて、どこで確かめたか、自分たちで考えたことは何か、どこを直したか、を書いてもらいます。高校生にとっては、学校の探究の発表や、進学のときに作品の話をするときの材料になると思います。作品を進学に生かす話は、沖縄の高校生こそ作品を持とう!プログラミングコンテストから学ぶポートフォリオ と、沖縄の高校入試「特色選抜」でプログラミング経験は活かせる? に書いています。ハッカソンに出たから合格する、という話ではないので、そこは誤解のないようにお願いします。
保護者の方には、最後の発表を見てほしいです
発表会は15:35ごろからの予定です。1チーム3分で、ワールドの中を歩きながら、作ったものを見せてもらいます。そのあと1分、質問の時間を取ります。
マイクラカップで沖縄代表チームを指導してきて、第7回は沖縄地区最優秀賞のあと、全国大会でTBS賞をもらいました(第7回マイクラカップ全国大会の記録)。あのときも、作ったワールドより、子どもが自分の言葉で「なぜここをこう作ったか」を話せたことのほうが、ずっと印象に残っています。
3時間前には知らなかった人同士で、首里城の何かを作って、人の前で話す。家でマイクラをやっているときとは、ちょっと違う顔が見られると思います。
ハッカソンのあとのこと
ハッカソンの当日に、入会の申込用紙は配りません。続きの案内の紙を一枚置いておくだけです。
翌日に作品データをお送りするときに、続きの講座のご案内を添えます。返事がなければ、こちらから続けて連絡することはありません。今後のイベントの案内を受け取るかどうかも、保護者の方に決めていただきます。
続きを作りたくなった子のために、作品を4回で仕上げる継続講座を準備しています(日程と参加費は【確定後に記入】)。クロスウェーブの通常のクラスでも、教育版マインクラフトと MakeCode を使っています(MakeCodeコース詳細)。マインクラフトの次に、Roblox(ロブロックス)で3Dのゲームを作りたい中高生には、沖縄の中高生限定のRoblox体験会 もあります。どれから始めても大丈夫です。
日程と申込
- 名称:首里城みらいハッカソン(マイクラで首里城の未来をつくろう)
- 日時:【確定後に記入】13:00〜16:00(受付は12:40から)
- 場所:クロスウェーブ 宜野湾ラボ(沖縄県宜野湾市伊佐2-20-15 伊佐ビル2F)
- 対象:中学1年生〜高校3年生
- 定員:12名
- 参加費:【確定後に記入】
- 申込:connpass のイベントページから、保護者の方が申し込んでください【確定後に記入:connpass の URL】
教室の場所と車での行き方は 教室へのアクセス にあります。国道58号線沿いで、無料駐車場があります。
首里城って、沖縄の子どもにとっては「あって当たり前」の場所だと思うんです。それが一度焼けて、7年かけて戻ってくる。その年に中高生だった子が、自分の手で首里城の何かを作った、という経験は、たぶん大人になっても覚えていると思います。完成度はそこまで気にしなくて大丈夫です。どこを調べて、何を足したかを、自分で話せるところまで、一緒にやりましょう!
講師のプロフィールは すずきたかまさ(鈴木孝昌)プロフィール ― 沖縄マイクラ部・クロスウェーブ代表 にあります。
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- マイクラ×首里城 キッズプログラミング講座の記録:2024年に全12回で首里城を作った講座の記録です
今すぐ、LINEから見学・説明・無料体験を予約できます。パソコンを使った体験は、PCの空きがあれば可能です。人数が多い場合は、見学と説明が中心になります。「見学だけでもいいですか?」という問い合わせも大歓迎です。まずは一度、教室に来てください。首里城みらいハッカソンそのものの申込は、connpass のイベントページからお願いします。
マインクラフト・プログラミングの見学・説明・無料体験の申込はこちら
沖縄マイクラ部プログラミングスクール「クロスウェーブ」 代表:鈴木 孝昌 (Google/Meta本社招待・政府PM・日本ソフトウェア大賞・マイクラカップ沖縄地区最優秀賞・TBS賞) 運営母体:株式会社WEVA(沖縄AI勉強会 WEVA)|沖縄ホームページ制作工房WEBCRAFTS 沖縄県宜野湾市伊佐2-20-15 伊佐ビル2F (c) 2012-2026 WEVA. All Rights Reserved.
クロスウェーブ(沖縄マイクラ部)への参加方法
無料体験会へのご参加やコースに関するご相談は、公式LINEアカウントへご登録いただくか、メールにて「webcrafts098@gmail.com」までお気軽にご連絡ください。
沖縄マイクラ部プログラミングスクール「クロスウェーブ」では、マインクラフトカップ全国大会への挑戦・入賞を目指す仲間を募集しています。当校では、目先の楽しさだけで終わらせず、将来の選択肢を広げる本格的なプログラミング教育(Python、Scratch、MakeCode、JavaScript、Unity、Godot)をはじめ、実务に直結する動画編集講座(Premiere Pro、DaVinci Resolve、CapCut)や、HTML/CSSによるWeb制作講座まで、一貫した次世代デジタルスキルを指導しています。
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大会への参加を希望される方は、チーム編成および人数把握のため、以下の専用フォームよりお申し込みをお願いいたします。※申込時はマインクラフト教育版のライセンス費用が別途発生いたします。
各教室の開講地域
沖縄県宜野湾市(宜野湾ラボ)
メイン拠点となる宜野湾ラボ(伊佐ビル2F)にて、各専門コースの対面レッスンを開講しています。国道58号線沿いでアクセスが良く、専用駐車場も完備しているため、那覇市や糸満市など遠方からの送迎もスムーズです。
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